デザイナーを時給で雇うのは、難しい。と
7年ほど雇われてみて思いました。(最初から思ってたけど)
なぜか、それは残業ができないことでも
アイディア出しの時間を就業時間に認められないことでもなく。
この文章に尽きると思う。
第3章しわよせはお客様に 専門職受難 P94
専門職とは本来、組織の論理に左右されず、知識に照らして是々非々の独立した立場をとることに意味がある。そうした層が「ダメなものはダメ」と言えることで、一般の人たちが危険から守られ、また、真のニーズが吸い上げられる。雇用の規制緩和の過程の中で、そうした存在が次々と、身分保障が弱く正面切って意見も言えない雇用形態に切り替えられていった。
私が働いていたメーカーでは、まだ品質管理は正社員がやっていたけれど、専門職を嫌う幹部の人たちによって、かなりやりにくい状態になっていたと思う。
まともに頑張って働いても、役職にはつけない。
2年も在職してればいい方だったなあ。
デザインしてても、消費者のために入れるべき文言や、分かりやすくするために割かないといけないスペースなんかの話をどれだけしても、結局は必要ないと両断されることが多くてうんざりした。
結局、発売後にパッケージ上からシールを張りまくり、コストがかかることばかりしているのに、喉ものすぎればなんとやらで、経験は何にも活かされなかったな。
数年毎に同じミスを繰り返し、その時の上司の気持ち一つでミスは同じなのに処罰がかわるという。
今回、その2年ぶりのミス発覚を重くみた部長により、なぜかパートの私が退社に追い込まれた訳ですが、また同じことを繰り返すんだろうなと思う。
パートにばかり現場経験が増えていき、それが全く活かされることがないという不思議な状態。
毎日隣の同僚の手足を食いちぎってるような、色んな意味で地獄のような場所だったなあ。と今振り返ると思います。