グラフィックデザイナーだけはやめとけ。

一生貧乏で、一生孤独なしんどい職業です。

自力で鬱からの脱出

デザイナーとしてやってきたことを書いておこうと思うと、
どうしても過去の自分の事を思い出さないといけなくて、
筆が進みません。が

今はそれほど落ち込む事もなくなったけどね。
貧乏だけど、気楽な時給インハウスデザイナーばんざーい。(自虐)

 

と、まあ、前のエントリーで書いていたように、
私はやりたいことが、割とイロイロある人なので

できない。ことがなにより辛いと感じる。

とくに、やりたいことをどうやってやるのか
考える事すらできないほどに時間が無い。という状況が続き
鬱に突入したと言うのも一つあるのかもしれないなあ。

 

ストレスから、難聴になり、入院して
そのまま会社を退社し、名古屋の実家に戻った時
ああ、これで何もかもすべて良くなると思ったんですよ。
でも、そこからが地獄でしたねえ。

この前に数ヶ月に渡り、不眠に悩まされ、原因不明の痛みや
極度の不安に襲われていたのが、入院中の何の説明も無く飲まされていた
精神安定剤や、睡眠導入剤を薬嫌いの母によって止められ
さらに、高圧的な担当の女医さんとの電話での罵倒もあり
一睡もすることができない日々が続き
マジで地獄。

この私が、ひとつ前のエントリーを読んでいただければわかると思うけれど
余計な事ばかり考え、実行ばかりしているこの私が

 

何もしたくない。

何も考えられない。

 

日々です。
今思ってもあんなに無気力な事は人生で一度も無い。
病気だったんだなーって思う。

箸を持つのですらおっくう。
誰かと話すのもだるい。

 

まさに気力がない。

 

テレビを見ても、お笑い番組で涙が出る。
もちろん、ニュースでも号泣。

みんなが、どうして楽しいのか全く分からない。
自分だけが、闇の中で取り残されている気分。親にも迷惑かけてるし。
本当に辛かったなあ。今も思い出すと涙が出てくるよ。

 

でも、なんとかしないといけないと思い続けて
変わらないとと思っていると、道は開けていくものなんですね。

 

本当に、ゆっくりとゆっくりと、
助けてくれる友達に出会い外へ連れ出してくれたり。
ゆるい仕事に出会ったりするもんです。

 

薬を飲めないので、精神科にいけなかった私が心がけたのは大体3つのこと。
1つは、絶対に治ると信じる事
治るっていっても何がどうとかわかんなかったけど。ただ強く思ってた。

2つめは、今までの自分を見つめ直す事。
(震災の後にもよく聞いたな)
今までの自分って何だったんだろうと、改めて見直してみた。
これは、なかなか鬱の時にやるのは良くないかもしれない。
むしろ、自己嫌悪になるから。
でも、変わりたいと思ったので、とにかく鬱を作った原因を探していって、
それが自分にとってどう関わっていたのかを見つめ直した。

本当に必要ならそのまま大事に持っていようと思ったけど、
そんなものは対して無くて、虚栄心や猜疑心から持っていたい繋がりや
執着が多くて、そういうのは、無理矢理じゃなく。
ああ、もういいんだ。いらないんだ。と思えた時捨てていった。

本当に必要なら、また縁もあるだろうと思ったら
すんなりと片付けられた。

3つめは、物を整理した。
引越もあったけど、とにかく買い物をしまくってて、その辺のものを
なんでこれ買ってたんだろうというのを処分した。
ヤフオクとかバカみたいに競ってたし。(笑)

 

あー、あと。目的をつくるのをやめた。
スキルとか、目標とか、ぜーんぶやめた。

元々、次の自分のやるべき行動をトイレの中で考えるような
せっかちな人なんで、これは難しい課題だったな。

 

今も3つって言いながら4つじゃん!!と思うけど
まあ、いいではないか。と思えるような
いい加減な緩さを自分に持たせるよう努力した。

 

でも、3年は大変でしたよ。
ふと一人になると、涙があふれてきて、
家の中をグルグル歩き回りながらわあわあ泣いたり。
母に電話をかけて何時間も話をしてもらったり。

この時は、通勤が歩きだったので、気がつかなかったけど
観光地の満員のバスでパニックおこしたり。

でも、いつも治る、少しでも良くなる。と信じた。

 

いじわるな事を言ってしまって、家に帰ると鬱になり。
それでも、翌週も暖かく迎えてくれた友達に支えられて。

まだ生きててもいいんだ。

楽しい事はあるんだ。と思った。

 

 

やっと回復してきたので
会社で、少しでもストレスを感じたら辞めると思ってる。
我慢はしない。でも、争いもしない。
私は、私が大事なので、常に辞める覚悟はある。

もちろん、収入がなくなると大変だから、少しでも貯金をしておく。
微々たるものだけど。
あんまり、先を暗く考えるのも良くないなあと思うので
ソコソコ適度に。

 

鬱は、完全に治らない。
ただ、予防注射のように、ストレスのmaxさを知ってる自分に変われる。
それは、かなり貴重だと思う。

 

脱出はまだまだできてないかもしれない。
電車が停まるとパニックになるし、エレベーターも嫌だ。
新しい人と話すのも、いじわるな人を見るとフリーズもする。

でも、楽しい事を楽しいと思えるし
やりたいと思う事もできてきた。

自分にとって本当に大事な物がなにかわかったので
私はもうブレないと思う。

 

欲望を誘発するのは、嫌だなーと思うけど。
そうじゃない面もあるハズだから、
もう少しデザイナーを頑張って続けてみるつもり。