週末に今の会社で知り合ったけど、今は働いていない、いわゆる OBな人と飲んできました。4人です。在職期間は2年〜5年と様々で、私だけが未だに在職中です。
4人共通の話題がどうしても、会社の話になり、
どれだけ辞めた? 酷い会社だった、 あいつが駄目なんだ。という
辞めて良かったという結論になります。(笑)
いやーさすがに、気分よくないですね。
一緒に頑張っている仲間と会社の愚痴を言うのとは違ってて、
別の会社の人に散々言われるのは上から目線で、無神経ワードも出ますから。
今、在職中の会社は創業者一族が、経営を占めているので
まあ、時代に取り残された組織形態なんですよね。
私も、あまり人数の多い組織にいたことがないので、友達の話とかか比べるしかないんですが、中途の人が入って来てすぐに言う言葉は、ココは北朝鮮ですか?それとも小学校?昭和?戦前??なので、まあ察して下さいという感じ。
とにかく人が辞めるので何も受け継がれたり蓄積される事がないんですよね。
3年いると80%は正社員入れ替わりますから。
責任もないし、マトモに仕事させてもらえない契約社員ばかりが残っていくので、ボトムアップといえば言葉はいいんですが、会議に出られないし情報も無いので分からないくせに社歴だけは長いおばちゃんが自分のやりやすいように、新入社員を教育していくというなんとも地獄絵図。
レッドブックにのる程貴重な社歴のある正社員には容赦なく負担がかかり、病んでいく。
もう、この負担がすごくて、エンピツに水を汲ませているようなもんなんですよ。
これは、バケツではありませんよ?といいたくなる位、その人の適正を無視したやり方を押し付けるので、一生懸命オレはバケツ、俺はバケツ...と鉛筆が水を汲み続けるのだけど、水が運ぶことができず、評価が下がり自滅していくという...。
私が正社員にならないのは、これがわかっているからなんです。
デザイナーという生き物すらわかってないのに、適正なんて高度な話ができるわけないものね。デザイナーは我がまま。デザイナーは社会人として落伍者。と思われているのはわかっているしね。どんなに社外でデザインを褒められてもお手柄!とは言われないんですよ。褒めるとつけあがると思われているので。(ココまで徹底して見下されているともしかしたら、過去にそういうデザイナーがいたのかもしれないですね。)
それで、なんでこの会社にいるかというと、
この規模でこれだけ好きなようにやれる会社はそうそうないからです。
もう少し権限があれば、色々効果測定も見れたりやれたりするんで面白そうなんですが、そこまでやらなくても責任も無く好き勝手にプレスリリースやら、販促やらできるのは面白いです。(責任はないけど、別に全くフリーではないです。上司の印は必要だし、それが唯一身を守るものなのはさすがに分かっているので)
時々、売り場に行って自分のパッケージを眺めます。
大きい所だと、高さ2m×横1.8mに渡り、びっしりと自分のパッケージが並んでいるのを見るのは壮観です。もちろん名前も出ないし、商品取り出したらパッケージなんてすぐにゴミ箱行きでしょう。でもその商品を手に取った数%は私の術にはまったからかもよ。などと時々売り場でお客さんをみかけニヤッとして、次も頑張ろうと思うのです。
組織の中に居ると結局のところ、人なんだなと思います。
どれだけ素晴らしい組織システムにしても、人がそこで活躍できないなら全く意味がないんですよね。死んだような目をして、退社後毎日のように呑んだくれる。
弱いものにしわ寄せがいき、役員に可愛がられるヤツが出世していく。
本当に、こんな世界があるんだなあ。と組織ヒエラルキー最下層のデザイナーで時給な私は見ています。
いつか崩壊するのか、それとも縁故な役員が一掃され上場し外部からの役員を受け入れ組織が正しく機能する日がくるのか、まあそれを見られる日がいつか来る事を楽しみにしながら。